独居親の見守りでは金銭管理も重要!

独居親を遠方から見守る時には、親の経済状況を確認しておくことも必要です。たとえば、認知症になってしまうと、記憶が曖昧になったり、次第に金銭感覚がなくなりして、お金の管理ができなくなることが考えられるからです。また、紙幣や硬貨を見てもお金という概念がなくなると、買い物に出てもお釣りをもらわなくなったり、知らないうちに多額の借金をしてしまうという可能性もあるので、独居親がいる場合は、貯蓄額や毎月のお金の使い方などを定期的にチェックしておいたほうが安心です。

それから、認知症になった親の財産を保護するために成年後見人制度というものについても知っておくといいでしょう。成年後見人には、認知症となっても自ら判断能力がある場合は、本人が申し立てをして任意で後見人を選べるものと、本人の判断能力が低下している場合に、配偶者や親族、または検察官が選定できる法定後見人とがあります。成年後見人は、預貯金などの財産を管理することが出来るので、万が一の事態になっても、親の財産がどれくらいあるのかを把握することが可能になります。

お金に関する問題は非常にデリケートですが、介護サービスを利用するようになった場合にも大きく影響してくるので、離れて暮らしていて、高齢の親に頻繁に会いに行けないような場合は、もしもに備えて早めに対処しておいたほうがいいでしょう。今回は、お金に関する問題について言及しましたが、こちらのサイトには高齢の独居親を見守るために知っておきたい情報がほかにもたくさん公開されているので、ぜひ併せて読んでみてくださいね。

高齢者の一人暮らしを見守るサービスについて

家族と離れて高齢者が一人暮らしをするパターンは、全国的に見られるようになっています。このような場合、問題になるのが見守りをどのように行うかです。近所づきあいが比較的多い街でも、地域の人が一人暮らしの高齢者を常に見守ることは容易ではありません。そのため、家族が電話やメールをこまめにして、安全確認をしなければならないケースも少なくないようです。一人暮らしの高齢者には、さまざまなトラブルが起こる可能性があるので、その見守りをどうしていくのかは、社会全体の課題にもなりつつあります。

ちなみに、一人暮らしの高齢者が抱える具体的なリスクといえば、その筆頭は体調の悪化や、転倒による怪我が挙げられます。また、一人暮らしの高齢者を狙った悪質な詐欺も最近では頻発している状況です。ですから、家族が遠くで離れて暮らしているケースでは、警備会社が提供している見守りサービスが注目を集めています。警備会社の見守りサービスは、緊急時に備えて室内に設置している通報機器のボタンを押すだけで、スタッフが家まで駆けつけてくれる仕組みになっており、体調不良だけでなく、防災にも一役買ってくれるようになっています。

また、このほかにも、生活状況を家族にメールで知らせてくれるサービスも登場しているので、一人暮らしの高齢者が家族にいるときは、こういったサービスに注目してみるといいでしょう。そうすれば、離れて暮らしていても、不安はかなり解消されるはずです。